「地球中心主義」な世界史を目指して
こんにちは。
中学生の時に、小説のなかのブランデンブルク選帝侯フリードリヒに出会ったことをきっかけに世界史に目覚め、大学・大学院で教育学を修めた後、
医学系出版社に就職
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教育系コンサルに転職
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高校教師 + 社会人向け世界史講座立ち上げ(教員なる前)
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ロンドンで世界史を研究しながらたまに講座をおこなう(現在)
と、ざっくりこんな感じで歩んできています。
教員になる前からビジネスパーソン向けの社会人向け世界史講座を始めたわけなのですが、OLをやっているときから一つ気づいていたことがあり…
それは、
必要とされる歴史の形は、間違いなく変わっていく・変わってきている
ということ。
これは、勉強したからどうとかではなくて、ある日ふと頭の中に浮かんだことで。
だからどうするかというのは二の次で、とにかくそうだ、だから行動に移さなくては、という感じでした。
ロクに知識もないのに!笑
教員になったのもその延長線上で、たまたま学校から教員にならないかというお誘いの電話をいただき、たまたま超弩級に優秀な先生たちに恵まれて、修行する感じで学びながら生徒たち・ビジネスパーソンに伝えていく、という6年間。
とにかく「多様な見方」を学ばせてもらいました。
ある先生からは国民国家のストーリー、ある先生からは資本主義がいかに成立してきたか、など。
その後渡英し、たまに講座を開きつつ、ひたすら自分のテーマを探していて。
ようやくこれだ、と思えたのが、「地球」でした。
今後必要になるのは
誰か人物に焦点を当てた歴史、という「世界史」ではなく、地球とともに歩んできた「人類史」。
人類が作り上げてきた文明とは、エネルギーと食糧、気候変動と切っても切れない関係にあり、その根底には「地球環境」がある。
人類史は、地球環境の変化とともにある。
今後の不安定な世界を生きるためにもっとも知るべきは、過去の人類がそれぞれの時代にどのように対処してきたのか。
そして、「歴史の勝者」はなぜ勝者になりえたのか。
歴史(の教訓)を知ることは、これから起こるであろう大きな変化への手がかりとなる。
ということで、目指すは「生きるための世界史」。
地球環境から解放された人間なんかいないわけです。
宇宙ステーションの宇宙飛行士ですら、地球の引力からは解放されていない!笑
そこを抜きにして語れることなんかあるわけもないのです。
たとえば、「イスラーム世界はなぜこうなのか」も、地球環境からある程度説明できる。
なぜ四大文明は文明を築くことができたのか。
(ここではほんとは九大文明だとかそういうのは置いておきます)
さらには、人類はなぜ知性を身につけることができたのか。
などなど山ほどあります。
歴史を追うときに、個々の人間だけみていると重要なことを見落としてしまう。
中世が神中心で、ルネサンスから人間中心主義になった。
じゃあこれからは?
…
地球中心主義
だと思うんですね。
実際、最近のトレンドもそうなってきています。
だから気候変動デモに参加しようとかそういうことでは当然まったくなく、あくまで
地球において人類はいつ何を発明し、どのように文明を築いてきたのか
どのように個々の問題に対処してきたのか
これって個人がどう、ではないですね。
この見方ができるようになると、なぜイギリスが大英帝国になりえたのか、も導き出せます。
これらを考える上で個人的にベースにしているのは、気候学・交易史・西洋占星術史…などなど。
これらを組み合わせて、いろいろな形で
「世界史を伝える」
ということをさらにしていきたいと考えています。
趣味は、歴史的建造物・遺跡めぐり。
廃墟的であればあるほどテンションが上がっていきます笑